エッセイ/レポート

ISUCON前線異状なし

2017-10-24



誰だか忘れてしまったが友達がこんなことを言っていた。
『教師というのは2種類いる。自分の傍で手取り足取り教えてくれる教師、そして遥か前方で目標として立っている教師だ』

今回ISUCONへ参加して得られた最も大きな収穫は後者の教師と数多く遭遇することが出来たことだ。後者の教師は必須だが前者は最悪いなくても進むことが出来る。目標がなければどこへも行けない。自分に何が足らないのか、何を学ぶべきなのか、自分の実力がどれほどの位置なのかを教えてくれる。圧倒的な技術力とスコア差でボコボコにすることによって。

事の起こり

事の起こりは僅か1ヶ月前だ。たまたまISUCONというWebアプリを高速化...

記録されない99%の時間

2017-10-15



人は日常を記録しない。記録するものの多くは小さなハレである。誰かと旅行をした、誕生日を祝った、ちょっと良い店へ行った。そうした時に人は写真を撮り、ツイッターで呟き、Facebookに投稿する。しかしハレの時間など割合で言えば僅かに1%程度のものでしかない。

多くの時間を人は自室で過ごしたり職場で過ごすだろう、あるいは学生なら教室だ。人生の大半はこうした決まりきった場所で過ぎて行く。しかし、その人生の大半は記録されない。誰も散らかった自室や職場を撮影してアルバムに挟んだりはしない。

こうした日常は過ごした人間にとっては、確かに記録するに足らないものだ。しかし、他人のそれは興味深いもので...

騒々しい無音の世界

2017-10-15



この日の最後に向かったのがNTTのICC(インターコミュニケーションセンター)である。この展示施設にはコミュニケーションを題材とした展示物が並んでいる。実際のところ、コミュニケーションというよりはインタラクション(相互作用)とでも呼ぶべきモノが中心だ。鑑賞者と制作者との相互作用を持つアート、といった印象を受けた。

例えば鑑賞者の位置によって姿を変える映像や、手元にあるカードを並び替えることで変化する音楽だ。会場に入ってすぐにあるのは初期の蓄音機のような姿をした展示品で、マイクとスピーカーを兼ねる大きなラッパが木の箱についている。ラッパに向かって音声を吹き込んだ後で箱の横にあるハンドルを...

ピザと開発: IT業界のおもしろおかしな就活

2017-10-14



自分が新卒として就活した時のお話をしよう。そう、自分にも真人間のような儀礼的行為をしていたことがあるのだ。とはいえ世間一般で言うような就活とは少し変わっているかもしれない。

具体的にはピザ食べながら雑談したり、徹夜でプログラミングしたりしていた。いや、就活の話だ。就活でやっていたのがピザとプログラミングだ。

シューカツのけもの道

まず誤解を避けよう。IT業界のエンジニアだろうがほとんどの採用は世間のソレと一緒だ。スーツを着て説明会へ行き、ESだの書いて、面接を受けたりする。ただし技術的な側面が強い業界のご多分に漏れず、けもの道が多い。普通のルート以外があちらこちらにあるのだ。今回は...

麻雀から学ぶもの

2017-02-12



 アナログゲーマーのみんな、スパ帝の『ゲーム2.0』はもう読んだかな? 自分は先ほど読み終えた。これはスパ帝国の中で最も読む価値を持つ本かもしれない。

 さて、ゲーム2.0はゲームが未来のキャリアだとする言説だ。人間はゲームを通じて将来必要となるスキルを訓練し、そのスキルを鍛えるゲームを楽しいと感じるという。そして必要としているキャリア・技能からプレイヤーは7つの民族に分類される。(http://spa-game.com/?p=3430)

 ゲーマーにとっては少々都合の良すぎる言説かもしれない。ゲーマーはゲームへ夢中になる正当な理由をいつも探している。今回はこの考え方を引用しつつ、自...