エッセイ/レポート
2018-03-21
後日追記:
おかげさまで無事に持ち込んだ部数を全て頒布しました。出展者、参加者の皆さんお疲れさまです。 ٩( ᐛ )و
ブースへ遊びに来てくれた人や本を手に取ってくれた人、ありがとうございます!
技術書典4にOwl Works名義で出展するのでお知らせ
イベント日時は2018/04/22 (日)、場所は秋葉原UDX、配置は く-24 。
https://techbookfest.org/event/tbf04
『Webゲームを作ってみよう』 という趣旨で初心者でもわかるようにRailsでAPIの設計やActionCable実装などを説明する同人誌を出す。余裕があればサブコンテ...
2018-02-12
WASForumが開催するHardening Projectはセキュリティの総合的な実践演習だ。参加者はチームとなって数々の多様なインシデントに対応しなければならない。
サイト改竄、DoSアタック、SQLインジェクション、果ては個人情報の漏洩まで…発生するインシデントは様々だ。これらに対して攻撃の検知と修復を行うといった技術面の演習だけでなく、社内や顧客への対応、場合によっては記者会見の演習まで行う。まさに総合演習というワケだ。
そんなハードニングは、長い。本来なら2-3日ものあいだ競技をし続ける。しかしこれではあまりに参加のハードルが高すぎる、参加だけでなく開催のハードルもだ。その...
2017-12-24
科学や技術というものは積み重ねの構造を持っている。つまり、基礎となる知識や概念の上に新たな知識や概念が綿々と積み上げられている。故にある高度な技術を理解しようとするとヤクの毛刈りのような状況が発生する。
ヤクの毛刈り
必要な作業Aをやるのに、また別の作業Bが必要だとわかり、作業Bのためには作業Cが必要で、作業Aと作業Cを同時にやるには作業Dが必要で…というように本質的な問題へ取り掛かるまでに多くの作業が発生すること
RubocopのようなLint(静的なコード解析ツール)を作ろうと思ってLintについて調べるとASTやパーサーなどインタプリタやコンパイラの知識が必要だとわかる。そ...
2017-11-24
パリ症候群(syndrome de Paris)という言葉がある。小説や映画の影響でフランス・パリに対して「街を歩く誰もがお洒落」「素晴らしい街並み」といった憧れを抱えすぎるために、実際にパリへ旅行や就業で訪れると憧れとはかけ離れた現実の姿にショックを受けて鬱々とした気分に陥る現象のことだ。
これを馬鹿馬鹿しいと笑うだろうか。しかし、自分はそうも思えない。何故なら自分にも身に覚えがある経験だからだ。ただし、その憧憬はパリではなくIT業界の職場というものに対するものだが。
アホみたいに優秀なエンジニアたち
本題を話す前に自分がどうやってエンジニアになったかについて少し触れる必要がある...
2017-10-24
誰だか忘れてしまったが友達がこんなことを言っていた。
『教師というのは2種類いる。自分の傍で手取り足取り教えてくれる教師、そして遥か前方で目標として立っている教師だ』
今回ISUCONへ参加して得られた最も大きな収穫は後者の教師と数多く遭遇することが出来たことだ。後者の教師は必須だが前者は最悪いなくても進むことが出来る。目標がなければどこへも行けない。自分に何が足らないのか、何を学ぶべきなのか、自分の実力がどれほどの位置なのかを教えてくれる。圧倒的な技術力とスコア差でボコボコにすることによって。
事の起こり
事の起こりは僅か1ヶ月前だ。たまたまISUCONというWebアプリを高速化...